マシンピラティスとは？マシンを使うメリットや効果・マットピラティスとの違いを解説

「マシンピラティスって難しくないの？」
「マットピラティスと何が違うの？」

マシンピラティスは専用マシンが動きをサポートしてくれるので、初心者でも、何歳からでも始めやすいエクササイズです。

マシンピラティスに興味があるけど難しそうと感じている人に、この記事ではマシンピラティスの効果やマシンの種類などを解説していきます。

マシンピラティスとは？

マシンピラティスは、専用マシンを使ったエクササイズです。体幹の強化や柔軟性の向上、姿勢改善などに効果があり、初心者や筋力のない人でも効率的に全身を鍛えることができます。

マシンピラティスの歴史

マシンピラティスは、ドイツ生まれのジョセフ・ピラティスが第一次世界大戦中に負傷兵のリハビリを支援するために考案しました。ベッドにバネを取り付けて運動器具を作ったものが、マシンピラティスの原型です。

その後、ピラティスが1920年代にニューヨークでスタジオを開き、ダンサーやアスリートたちに広まりました。

リフォーマーやキャデラックなどの専用マシンは改良が重ねられ、現在はリハビリからフィットネスまで幅広く利用されています。

ピラティスマシンを使うメリット

ピラティスは、マシンを使わなくても自宅でマット1枚あればトレーニングすることは可能です。では、ピラティスマシンを使うことでどんなメリットがあるのでしょう。

正しいフォームをサポートしてくれる

ピラティスのエクササイズでは、体のコアを意識し、筋肉を正確に使って動く必要があります。正しいフォームで動いていると思っても、自分の感覚だけでは頼りになりません。

その点、ピラティスマシンを使えば、マシンが正しいフォームに導いてくれるので安心です。初心者におすすめされるのも納得の理由ですね。

筋力にあわせたトレーニングができる

ピラティスマシンはバネなどで負荷を調整できるようになっています。そのため、ひとりひとりの筋力や鍛えたい部位に応じたトレーニングが可能になります。

体を鍛えるためには、筋肉に多少の負荷をかけて刺激を与えることが必要です。ピラティスマシンで、筋力のない人でも弱い負荷から始めていけますし、鍛えていくごとに強度をあげてその時々の体の状態にあわせられます。

バリエーション豊富なエクササイズが可能

ピラティスマシンを使うことで、エクササイズのバリエーションが格段に広がります。一台のマシンでストレッチ、筋力強化、柔軟性向上など多岐にわたる動きを組み合わせることが可能です。

リフォーマーやキャデラック、チェアなど異なるマシンを用いることで、新しい動きや挑戦が生まれ、飽きることなくトレーニングを続けられる点が魅力です。また、体勢や動作を細かく調整することで、特定の目的に応じた多彩な動きを生み出し、全身を効率的に鍛えることができます。

ピラティスマシンの紹介                 

ピラティスマシンは、大きいベッド状のリフォーマーや小さな椅子型のチェアなど、さまざまな種類があります。以下で代表的なマシンを紹介します。

リフォーマー（Reformer）

リフォーマーは、ピラティスの基本的なエクササイズをサポートしつつ、その効果を最大化するために設計された専用マシンです。可動式のプラットフォーム（キャリッジ）とスプリングによる抵抗を利用することで、全身の筋肉をバランスよく使いながら体幹を強化することができます。

仰向け、座位、立位など、多様な姿勢でのエクササイズが可能で、初心者でも正しいフォームを保ちながら安全に動作を行えるのが特徴です。また、スプリングの調整により、負荷を個々の体力や目標に合わせて最適化できるため、リフォーマーはピラティス初心者から上級者まで幅広く対応する万能なマシンとして高く評価されています。

キャデラック（Cadillac）

キャデラックは、ピラティスマシンの中でも特に多機能で、全身を効果的に鍛えることができる設備です。フラットなベッド部分と、その上部に取り付けられたフレームから構成され、バーやスプリングを使用することで、筋力強化、柔軟性向上、姿勢改善など多岐にわたるエクササイズが可能です。

リフォーマーと違って台が動かないので、安定した状態でトレーニングが可能です。リフォーマーよりも動作の幅が広く、筋肉を伸ばしながら強化することができるので、これにより初心者でも負担を抑えつつ、正確な動作を学ぶことができます。

また、キャデラックは体の特定部位にフォーカスしたトレーニングだけでなく、リハビリテーションやリラクゼーション目的にも適しており、幅広い層に支持されています。

キャフォーマー（Caformer）

キャフォーマーは、ピラティスマシンの中でもリフォーマーとキャデラックの機能を融合させたマシンです。スライドするプラットフォームやスプリングを活用した多彩なエクササイズが可能で、リフォーマーやキャデラックの良さを一台にまとめています。

スペースを節約できる設計ながら、上半身、下半身、体幹を効率的に鍛える機能性が特徴です。初心者から上級者まで対応できるため、スタジオで幅広いエクササイズが行える便利なマシンとして注目されています。

タワー・リフォーマー（Tower Reformer）

タワー付きリフォーマーは、リフォーマーとキャデラックの機能を組み合わせたハイブリッドタイプのピラティスマシンです。リフォーマーのスライドするキャリッジを使ったエクササイズに加え、タワー部分に装備されたスプリングやプッシュスルーバーを活用することで、より多彩な動きが可能になります。

この設計により、リフォーマーだけでは行えないエクササイズも取り入れられ、全身の筋力バランスを整えると同時に柔軟性を高める効果が期待できます。初心者から上級者まで、個々の目的や体力に合わせたエクササイズを幅広く対応できる点も特徴です。

チェア（Chair）

チェアは、椅子型のコンパクトなマシンです。座って行うことが多いため、体力のない人でも安心して使えます。腕や下半身、体幹強化におすすめです。

スパインコレクター（Spine Corrector）

スパインコレクターは、背骨のアライメント（整列）を改善するためのピラティスマシンです。「バレル」と呼ばれるアーチ状マシンのひとつで、くじらのような形が特徴的です。猫背の改善や腰痛予防に役立ちます。

ラダー・バレル（Ladder Barrel）

ラダー・バレルは、アーチ状の「バレル」に「ラダー（階段）」がついた器具です。特に胸椎や腰椎のストレッチに効果的で、体幹を安定させながら背骨を調整します。

マシンピラティスの効果

マシンピラティスは、柔軟性や筋力アップなど体の機能改善だけでなく、ストレス軽減といったメンタル面でも効果があります。それぞれ解説します。

体のコアが安定して姿勢が良くなる                

現代の日常生活では、デスクワークやスマホ使用の増加でどうしても姿勢が悪くなりがちです。姿勢が悪いと首や肩、腰に負担がかかり、慢性的な痛みや疲労を引き起こしやすくなります。

体幹は体を支える基盤であり、強化することで姿勢が安定し、動作がスムーズになります。マシンピラティスは体幹や背中の筋肉が強化されるため、正しい姿勢を維持しやすくなり、腰痛予防や疲労軽減につながります。

  筋力と柔軟性がアップする                     

マシンピラティスは、筋力アップと同時に柔軟性を向上させることができるのも大きな特徴です。柔軟性の向上で筋肉や関節の可動域が広がり、怪我のリスクを減らすことができます。

筋力と柔軟性が高まり全身の筋肉のバランスが整うことで、体全体の健康状態が向上します。

リラックスしてストレス解消に

マシンピラティスでは、呼吸を意識しながらゆっくりと動くため、自律神経が整い、心身がリラックスしやすくなります。特に深い呼吸法はリラックス効果を促進し、ストレス解消に役立ちます。

また、運動に集中することで、日々の悩みやストレスから一時的に解放され、リフレッシュ感が得られるのも大きなメリットです。

 集中力と自己肯定感のアップ                  

マシンピラティスは、一つ一つの動作に意識を向けることが求められます。そのため、エクササイズを続けると自然と集中力が高まっていきます。ストレスが多い日常生活において、集中力が高まることで他の事柄に対しても冷静に対応できるようになります。

さらにトレーニングを継続することで体が引き締まり、外見への自信が増していきます。体が変化していくことで自己肯定感が育まれ、前向きな気持ちで生活することができるようになります。

マシンピラティスとマットピラティスの違い

ピラティススタジオでは、マシンピラティスとマットピラティス、両方のレッスンを用意している施設もあります。それぞれの特長から、マシンピラティスのメリットとデメリットを把握しておきましょう。

	マシンピラティス	マットピラティス
特長	専用マシンを使ったピラティス	マットの上で自重を利用して行う
使用するもの	ピラティスマシン	ヨガマット
強度の設定	マシンの設定を変えることで強度や難易度が調整できる	自分の体の動きやポジションで調整する必要がある
エクササイズする場所	専用マシンを設置できるスタジオなどが必要	自宅でも可能
費用	比較的高い	比較的安い

マシンピラティスの特長            

マシンピラティスは、マシンを使うことで正確な動作をサポートしたり、負荷の調整ができます。体力に自信のない人でも取り組みやすいのが特長です。

• 専用マシンを使う
• マシンが正確な動きをサポートしてくれる
• マシンの設定を変えることで負荷が調整できる
• 体力に自信のない人でも始めやすい

マットピラティスの特長            

マットピラティスは、床にマットを敷いてピラティスを行います。マットがあれば自宅でも好きなときにできますが、正しいフォームでできているかはわかりません。スタジオでインストラクターの指導を受けながら行っても、マシンほどのサポートは期待できません。

• マットの上で行う
• 自分で動きや負荷を調整する必要がある
• 自宅でもエクササイズができる

初心者でも始めやすいのはマシンピラティス                     

ピラティスは、筋肉を意識しながら正確に体を動かすことが肝になります。そのため、正しいフォームを促してくれるマシンピラティスなら、初心者でもフォームを間違う心配がありません。

マシンピラティスのデメリットは            

マシンピラティスは効率的にトレーニングできる一方で、高額なマシンを自宅に設置するのは難しく、スタジオに通う必要があります。スタジオまで通う時間や予約どりの手間はどうしてもかかってしまいます。さらに週1回程度通うには、グループレッスンでも毎月1万円以上の出費がかかります。

通勤途中に通えるスタジオを探したり、予約開始日を把握して毎月のスケジュールを事前に立ててしまうなど、効率的にスタジオ通いできる方法を探ってみましょう。

マシンピラティスの月額費用                    

マシンピラティスの月額費用は、以下の表が目安になります。

月4回グループレッスン	10,000～13,500円
月4回プライベートレッスン	17,000～35,000円程度
グループレッスン通い放題プラン	16,000～40,000円

スタジオのある地域や、マシンの充実度、インストラクターの専門性などで料金が大きく変わります。

マシンピラティスに関するよくある質問                    

マシンピラティスに関するよくある質問は以下の通りです。

• マットピラティスとの違いは？                    
• どのくらいの頻度で通うべき？                    
• 何歳からでも始められるの？                        
• マシンピラティスで痩せられる？                 

マットピラティスとの違いは？               

動き自体は変わりませんが、マットピラティスは自分で正しいフォームを維持する必要があり、自分の体重でしか負荷がかかりません。

マシンピラティスなら、マシンが動きを補助してくれるので自然と正しいフォームが身につき、負荷も調節できます。そのため、初心者にはマシンピラティスがおすすめと言われています。

どのくらいの頻度で通うべき？             

マシンピラティスは効果を実感するまでに個人差がありますが、週1回スタジオに通うと、約３か月で効果が実感できる人が多いようです。大切なのは、早く結果を出したいからと言って無理をせずに、エクササイズを続けていくことです。

何歳からでも始められるの？                        

マシンピラティスは年齢を問わず始められます。マシンにより負荷の調整ができて、身体への負担が少ない動きで無理なくトレーニングができるためです。関節や筋肉に無理のない動きで、健康維持に重要な柔軟性や筋力を鍛えることができます。

マシンピラティスで痩せられる？                 

マシンピラティスは全身の筋肉をバランスよく鍛えられるので、続けることで体が引き締まってきます。ただしダイエットを目的とする場合は、運動量の多い有酸素運動を組み合わせてトレーニングしたり、食事管理などで生活習慣を見直す必要があります。

マシンピラティスをはじめたいならzen place pilatesがおすすめ

今回はマシンピラティスについて、マシンを使うことで得られる効果やマシンの種類を解説しました。

マシンピラティスはマシンが正しい動きをサポートしてくれるので、姿勢改善や筋力強化などピラティス本来の効果を発揮しやすいエクササイズと言えます。

「zen place pilates」は全国の主要都市に100店舗以上展開していて、どなたでも気軽に続けられるスタジオです。リフォーマーを使ったグループレッスンは、レベルにあわせて８種類も開設しています。スタジオごとに少人数と大人数のクラスがあるので、動きについていけないと不安な人でも自分にあうレッスンが見つかるはずです。

姿勢をよくしたい、体のゆがみを直したい、筋力をつけたいなど、体の悩みを抱えている人は、まずはレッスンを体験してみませんか。