ピラティスと整体どちらがオススメ?違いと相乗効果をプロが解説

ピラティスと整体の違いとは?体の不調を根本から改善したい人へ

「整体に通っても、すぐ元に戻ってしまう」
「ピラティスに行くべき?整体に行くべき?」
「この体の不調はどうしたら解消するの?」

慢性的な肩こりや腰痛、繰り返す姿勢の崩れは、一時的な対処ではなく体の根本にあるバランスから見直す必要があります。繰り返す不調の原因が筋肉の使い方や姿勢にある場合、整体に行くべきでしょうか?ピラティスに行くべきでしょうか?

この記事では、ピラティスと整体の違いや、どちらが自分に合っているのか?それぞれの特徴や選び方を、プロの整体xピラティスインストラクターが丁寧に解説していきます。

この記事でわかること
  • ピラティスと整体の違いや選び方
  • 整体が向いている人&ピラティスが向いている人
  • ピラティス×整体のおすすめスタジオ3選
ピラティスナビ編集部

ピラティスと整体のどちらが自分に適しているのか知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

目次

この記事の監修者

高橋 玲子

ピラティスナビ編集長 高橋 玲子

現役ピラティスインストラクター。健康のために始めたピラティスでインストラクター資格取得、2024年からピラティスナビ編集長に就任。スタジオ選びに役立つ情報を発信中。(運営者情報) 掲載依頼はお問い合わせよりご連絡ください。

ピラティスor整体?ありがちな体の悩み

ピラティスor整体?こんな体の悩み
ピラティスor整体?こんな体の悩み

体の症状にはそれぞれに合った対処法があり、選び方を間違えると改善に時間がかかることがあります。ここでは代表的な体の悩みを3つ取り上げ、ピラティスと整体のどちらが効果的なのかを解説します。

  • 繰り返す肩こりや腰痛
  • 猫背、反り腰など姿勢の悪さ
  • 骨盤の歪みによる冷え性や下半身のむくみ
ピラティスナビ編集部

正しい処置で、体の不調を解決していきましょう。

繰り返す肩こりや腰痛

肩こりや腰痛が何度も繰り返すという人は、原因が日常の姿勢や筋肉バランスにある可能性が高いです。痛みが強い場合は、まず整体による施術で筋肉の緊張や関節のずれを整えるのが効果的。短期間でつらさを軽減したいときに向いています。

一方で、根本的な改善を目指すならピラティスが適しています。それは、インナーマッスルを鍛えて姿勢や動き方のクセを直すことで、再発しにくい体づくりを目指せるから。整体で整え、ピラティスで支えるのが理想的な流れです。

猫背、反り腰など姿勢の悪さ

見た目にも大きく影響する猫背や反り腰といった姿勢の悩みには、ピラティスの方がより効果を発揮しやすいです。というのも、これらの姿勢不良は骨格の問題だけでなく、筋力のアンバランスや体の使い方の癖に起因するケースが多いため。

ピラティスでは、骨盤や肩甲骨まわりの動きを整えながら、姿勢を保つための体幹を鍛えられます。整体で一時的に姿勢が整っても、筋肉の使い方が変わらなければ元に戻りやすいため、改善と維持の両方を狙うならピラティスを習慣にするのが有効です。

骨盤の歪みによる冷え性や下半身のむくみ

骨盤の歪みが原因で血行不良やリンパの滞りを引き起こし、冷え性やむくみといった症状が現れることがあります。このような体の内部の巡りに関する不調には、まず整体で骨盤や股関節まわりのズレを整えることがおすすめ。

整体で骨格の位置を正しくしたうえで、ピラティスにより下半身の筋肉を動かすと、冷えやむくみの再発防止に効果的が期待できます。どちらか一方ではなく、段階的に取り入れるのが鍵といえます。

ピラティスと整体の違い

ピラティスと整体の違い
ピラティスと整体の違い

「整体」と「ピラティス」はどちらが正解か迷う方も多いですが、大切なのは両者の違いを正しく理解したうえで、自分に合った方法を選ぶこと。
ここでは、ピラティスと整体の違いを以下の3点に分けて解説します。

  • 目的の違い
  • 手段の違い
  • 主体となる人の違い
ピラティスナビ編集部

それぞれの違いを、丁寧に整理していきます!

目的の違い

整体は主に「今ある不調を和らげること」が目的。痛みのある部位や動きにくい部分に対して、直接的な施術を行い、体を整えます。

一方ピラティスは「体を根本から整え、不調を起こしにくい体を育てること」が目的。姿勢や動きの癖を見直し、身体の使い方そのものを再教育します。今ある悩みだけでなく、再発予防まで見据えるのがピラティスの特長です。

手段の違い

整体は、施術者の手による外からの力で骨格や筋肉を整える手法。痛みや違和感が強いときでも無理なく受けられるため、即効性を期待する方には適しています。

一方ピラティスは、自分の体を自分で動かす「運動」を通じて、筋肉や関節のバランスを整えていく手法。とくにインナーマッスルを意識した動きが多く、姿勢のクセを根本から改善することにつながります。

主体となる人の違い

整体では、施術者が体の状態を見極めながら手技で調整してくれるため、基本的には「受け身のケア」が中心となります。それに対し、ピラティスで求められるのは、利用者自身が体を動かし、体の感覚に意識を向けること。

つまり、自分自身が主体となって取り組む「能動的なケア」といえます。どちらが良いかは人それぞれですが、目的や性格に合わせて選ぶのがポイントです。

整体がおすすめの人

整体がおすすめの人
整体がおすすめの人

整体をおすすめするケースを3つ紹介します。

  • すぐに体の痛みや不調を和らげたい
  • 定期的なメンテナンスが目的
  • 筋肉のコリや関節が硬い
ピラティスナビ編集部

即効性を求める方にとって、整体は心強い選択肢です。

すぐに体の痛みや不調を和らげたい

「とにかく今、この痛みをなんとかしたい」そんな切実な悩みを持つ方にとって、整体は頼れる存在です。施術者が手技で筋肉をほぐし、骨格の歪みを調整してくれるため、施術直後から体が軽く感じられるケースも多くみられます。

慢性的な腰痛や肩こりなどの不調は、痛みが強くなる前に早めの対処が肝心。整体はその場で体の変化を感じやすく、日常生活の質を維持するうえでも役立つ方法といえます。

定期的なメンテナンスが目的

体のゆがみや筋肉の硬さを定期的にメンテナンスしたい人にとって、整体は理想的な選択肢。まだ自覚症状のない筋肉の緊張や関節のゆがみも早めに整えることができるため、日々の疲労をため込まずに済みます。

長時間のデスクワークや育児などで同じ姿勢が続く生活では、知らず知らずのうちに体に負担がかかっているもの。整体の定期的な施術でその負荷をリセットすれば、大きな不調を防ぎやすくなります。「月に一度は自分の体と向き合いたい」そんな習慣づくりにも整体はぴったりです。

筋肉のコリや関節が硬い

肩がカチコチで動かしにくい、膝や股関節がうまく曲がらないなど、強いコリや関節の硬さを感じている人には、整体の施術が非常におすすめです。整体では、筋肉や関節の構造を熟知した施術者が、自分では動かしにくい部位を丁寧に調整してくれます。

特に、年齢とともに体の可動域が狭くなってきた人にとっては、整体による手技で動かしやすさが格段に変わることも。ストレッチや軽い運動では変化を感じにくい「体の芯の硬さ」をほぐすには、専門的な手技が欠かせません。まだ痛みが出ていなくても、硬さを感じた段階で整体を取り入れることが、日常の快適さにつながります。

ピラティスがおすすめの人

ピラティスが向いている人
ピラティスがおすすめの人

続いて、ピラティスをおすすめるケースを3つ紹介します。

  • 自分の体を根本から整えたい
  • 運動不足を解消しつつ、体を整えたい
  • 姿勢や歪みを自力で改善したい
ピラティスナビ編集部

ピラティスは、自分で体を動かして整えていくスタイルです。

自分の体を根本から整えたい

一時的に不調を取り除くのではなく、体の使い方そのものを改善したい方には、ピラティスが効果的。ピラティスは、姿勢を保つために重要なインナーマッスルを意識しながら動かすエクササイズです。

体の中心を安定させながら筋肉のバランスを整えるため、見た目だけでなく、内側からの変化も実感しやすくなります。一度の施術で痛みを取るのではなく、自分の力で不調を起こしにくい体をつくるのがピラティスの考え方。再発を防ぎたい人や、自分の体と丁寧に向き合いたい人に向いている方法です。

運動不足を解消しつつ体を整えたい

「最近、体を動かす機会が減った」「何か運動を始めたいけれどハードなものは不安」そんな人にこそ、ピラティスはぴったりです。デスクワークや育児などで日常的に体を動かす時間が少ないと、血流や筋力の低下が起きやすくなります。

ピラティスはゆっくりとした動きで筋肉に働きかけるため、運動が苦手な人でも無理なく続けやすいのが特徴。さらに、ただ筋肉を鍛えるのではなく体の左右差や歪みに気づきながら整えていくため、トレーニングとコンディショニングが一体となっているのが魅力です。

姿勢や歪みを自力で改善したい

体の歪みや姿勢の悪さに悩んでいる人は、ピラティスで自分自身の動き方を見直すことから始めましょう。ピラティスでは、インストラクターの声かけに耳を傾けながら、細かく丁寧に動作を行うことを重視します。

どの筋肉がうまく使えていないか、どこに余計な力が入っているのかなど、日常生活では気づきにくい体のクセにも向き合えるのが大きな特徴。正しい動きを覚えていくことで、自然と姿勢が変わっていくのを実感できます。施術に頼らず、自分の力で体を変えていきたい方におすすめの方法です。

ピラティス×整体の相乗効果

ピラティス×整体の相乗効果
ピラティス×整体の相乗効果

「整体に通ってもすぐに戻ってしまう」「ピラティスだけではなかなか効果を感じにくい」そんな悩みを持つ方におすすめなのが、ピラティスと整体の併用です。ここではピラティスと整体の相乗効果を以下の3点で解説します。

  • 組み合わせて期待できるメリット
  • 効果を高めるための組み合わせ方と順番
  • 組み合わせる際の注意点

即効性と持続性、その両方を求めたい方にこそ、この組み合わせは価値ある選択です。

ピラティスナビ編集部

相乗効果や注意点をよく確認して、効率的に体を整えましょう。

組み合わせで期待できるメリット

整体とピラティスを組み合わせることで、それぞれのメリットを最大限に活かすことができます。整体で筋肉の緊張や骨格のズレを整えると一時的に安定しますが、元に戻らないように支える力が必要です。

ここで活躍するのが、ピラティスによる体幹トレーニング。深部の筋肉に働きかけることで、整った姿勢をキープしやすくなります。

また、ピラティスを通して力の入れ方や動かし方の癖といった、体の使い方に気づけるのも大きな魅力。整体の即効性とピラティスの継続性をかけ合わせれば、良い状態を長く保ちやすくなる相乗効果が生まれます。

効果を高めるための組み合わせ方と順番

整体とピラティス、どちらを先に行うべきか迷ったときは、基本的に整体を先に受けるのがおすすめです。整体で関節の可動域が広がり、筋肉の硬さがほぐれた状態でピラティスを行うと、より精度の高い動きが可能になります。

体が動きやすいタイミングでインナーマッスルを刺激すると、正しい姿勢やスムーズな動作が身につきやすくなるため、理想の体づくりに一歩近づけるはず。「整えてから鍛える」という流れを意識するだけで、トレーニング効果に大きな差が生まれます。順番にもコツがあるわけですね。

組み合わせる際の注意点

整体とピラティスを併用するときに大切なのは、体の状態に合わせて無理のない頻度を保つこと。どちらも体に変化を起こすアプローチのため、短期間で詰め込みすぎると、かえって疲労がたまりやすくなります。

また、担当するスタッフが異なる場合は、目的や改善したい部分をきちんと共有しておくと安心。たとえば、肩こりを感じる場面や立ち姿勢が気になる時間帯など、具体的な情報を伝えることで、より的確な施術や指導につながります。自分の体の状態を自分で把握して伝えること。それが、相乗効果を引き出すための第一歩です。

ピラティス×整体のおすすめスタジオ3選

ピラティス×整体のおすすめスタジオ3選
ピラティス×整体のおすすめスタジオ3選

ピラティスと整体、それぞれの特性を活かしたサービスを提供しているスタジオを紹介します。

  • La pilates
  • ピラティス・トトヤセ
  • Pilates Studio DEP

初めての方でも安心して通えるところばかりなので、ぜひ参考にしてください。

La pilates

La pilates
引用:https://la-pilates.jp/

「La pilates」は、国家資格を持つ理学療法士が在籍する女性専用スタジオです。姿勢評価から整体的なアプローチまで、医学的な視点を取り入れたパーソナル指導が魅力。

まずは骨格の歪みや筋力バランスを丁寧にチェックし、その人に合ったエクササイズを提案します。肩甲骨や骨盤の位置を正しながら、深層筋をじっくり鍛えていくプログラムが好評です。

完全予約制の落ち着いた空間で、人目を気にせず自分のペースで取り組めるのも安心。整体とピラティスの相乗効果を、確かな知識と技術でサポートしてくれるスタジオといえます。

下記のように、ピラティスに関する様々なコラムも掲載されているため、ぜひご覧ください。

La pilates 公式サイト

ピラティス・トトヤセ

ピラティス・トトヤセ
引用:https://pilates-totoyase.com/

「ピラティス・トトヤセ」は、整体とマシンピラティスを融合させた独自メソッドで、骨格から美しく整えることを目指すスタジオ。完全個室のプライベート空間で行うマンツーマンレッスンでは、一人ひとりの体型や悩みに合わせた丁寧なサポートが受けられます。

姿勢の崩れや慢性的な不調に悩む方も、無理なく続けられるメニュー構成が魅力。外見だけでなく、心まで前向きになれるような「変化の実感」を大切にしています。

ピラティス・トトヤセ
引用:https://pilates-totoyase.com/

「なりたい自分」に近づきたい方にとって、安心して長く通える環境が整ったスタジオです。

ピラティス・トトヤセ公式サイト

Pilates Studio DEP

「Pilates Studio DEP」は、理学療法士やピラティス資格保有者による質の高い指導が受けられる、信頼と実績のあるスタジオ。年間10万件以上のレッスン実績を誇り、初心者からトップアスリートまで幅広く対応可能です。

身体評価に基づいたオーダーメイドの運動で、根本から体を整えるサポートを行い、「体が軽くなった」と変化を実感する声も多くあります。公式サイトには、実際のお客さまからの実際の感想が多数掲載されていますので、ぜひご覧ください。

Pilates Studio DEP
引用:https://dep-pilates.com/

快適に通える半個室の空間やアメニティの充実も嬉しいポイント。自立した健康習慣を身に付けたい方におすすめのスタジオです。

ピラティスと整体 まとめ

ピラティスと整体の違い まとめ
ピラティスと整体の違い まとめ

肩こりや腰痛、姿勢の崩れなど、年齢を重ねるほど感じやすくなる体の悩み。これらを改善したいときに、整体とピラティスの違いを正しく理解しておくことはとても重要です。

整体は「整えること」を主眼に置き、ピラティスは「支える力を養う」ことを目指す手段。それぞれの特性を知り、目的や状態に応じて選ぶことで、無理なく効果を実感しやすくなります。

まずは自分の体と丁寧に向き合いながら、最適な方法を選んでみてください。日々の不調から解放され、快適な毎日が待っています。

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